1956-02-02 第24回国会 参議院 本会議 第7号
すなわち現に銑鉄、鋼材、銅、鉛、錫等については、最近大幅な国内建値の引上げが行われ、また繊維、化学製品、燃料等が軒並みに値上りを示し、卸売物価指数は強調の一途をたどっておる現状にあります。 ここにおいて大蔵、経済企画庁の各大臣にただしたいのでありまするが、基本方針としての今まで言っておりましたいわゆる経済の地固め政策は、これはもはや放棄したのであるか。
すなわち現に銑鉄、鋼材、銅、鉛、錫等については、最近大幅な国内建値の引上げが行われ、また繊維、化学製品、燃料等が軒並みに値上りを示し、卸売物価指数は強調の一途をたどっておる現状にあります。 ここにおいて大蔵、経済企画庁の各大臣にただしたいのでありまするが、基本方針としての今まで言っておりましたいわゆる経済の地固め政策は、これはもはや放棄したのであるか。
次に、地理的にも歴史的にも我が国と密接な関係にあるアジア諸地域の経済情勢を見まするに、昨年初め以来、東南アジアの諸国においても、ゴム、錫等の輸出減少に伴つて、輸入制限を強化し、国際収支の改善に努めつつあります。而して、これら諸国の国際収支の現状を見まするに、好転傾向にありと判断せらるる国は殆んどなく、一般的には貿易規模の縮小を招いている状況であります。
貿易特別会計の整理収入、これは旧貿易特別会計で持つておる資産を一般会計に引継いだのでありますが、ここで持つておりますサイザル麻、七鉛、錫等の売払いの収入が、これはむしろ二十六年度のものがこちらにずれるという関係に相成つております。それから次の公団出資回収金は、その三つ四つ下の公団納付金と関係があるのでございまして、多数の公団がございましたが、これがすべて解散清算をいたしたのでございます。
御指摘のございました錫等につきましては、事情は異なるのでございます。国内には確かに国内の必要量の一部を充足できるだけの資源しかないのございますけれども、メタルそのものとしての輸入の確保ということには、十分の可能性が残つておると考えておるわけであります。
第一に、ニツケル、コバルト、錫等の非金属、ゴム、綿花、羊毛等の重要物資について、国際的割当機運が濃化しつつあります。また国内産業も手持ち資材がどんどん不足を告げておつて、物価は急騰しつつあるのであります。かかるときにおいて、政府は再びこれらの重要物資の配給統制、価格統制をおやりになる準備をしておられるかどうか。これら重要物資の最近の需給とにらみ合せて、詳しく御説明願いたいのであります。
第四に、すでに政府は産業復興公団において、アセトン、特殊鋼、電気鋼、鉛、錫等を備蓄する政策をとつておるのでありますが、食糧を永久無税で輸入するというて政策をとりまするならば、工業物資の備蓄、即ちいわゆるストツク・パイル・システムの農業物資版が促進されて来ることになるのであります。これらの結果は、日本人は肉彈となり、日本の山野が戰場となる危險はないと誰が保証することができるのでありましようか。